
TikTokに紹介が上がってきたのでなんとなく観始めたら面白かったこと。
サイバーパンクものが大好きですが、特に機械が喋ったり、ロボットやアンドロイドが出てくると楽しくて仕方ありません。
監督・脚本のL.ワネルは「ソウ」「インシディアス」シリーズや「透明人間」等で知られる人ですね。
舞台は近未来、街はドローンにより警備・監視され、殆どの車は自動運転、住居もAIが設備されたハイテクです。
主人公グレイ(ローガン・マーシャル・グリーン)は妻のアシャと共に若き天才発明家にして巨大企業ヴェッセルの社長であるエロン(ハリソン・ギルバートソン)を訪れます。グレイは自動運転システムのない旧型自動車の整備士で、修理の済んだ車をエロンに届けたのでした。その際、エロンは自分の発明である超構成のAIチップステム(STEM)を見せます。
その帰り道、グレイとアシャの乗る車の自動運転が制御不能となり怪しげな場所で事故を起こします。そこへ現れた数名の男達によりアシャは殺され、グレイも銃撃を受け半身不随となってしまいます。
絶望するグレイにエロンはステムを体内に埋め込む実験を提案しました。ステムに関しては絶対秘密であるとの約束でグレイは手術を受け、身体を動かすことが出来るようになります。

一方で彼は自分を撃ち妻を殺した男達の正体を明かそうとしていました。警察官のコルテス(ベティ・ガブリエル)は手掛かりがないと言い、グレイはブチ切れ自ら捜査を始めます。
すると何処からか声がします。ステムが体の中から彼に話しかけているのでした。
ステムはグレイの体を通して情報を収集したり、制御の許可があれば超人的な動きで格闘することも可能にするのです。犯人グループの一人、また一人と見つけ、リーダーらしき人物フィクスの存在を知ります。そしてフィクスとその配下の男達も体に武器を埋め込まれたハイテクだったのです。
ところが、ステムの情報が外部に漏れるのを怖れるエロンはステムをシャットダウンしようと試みます。

グレイとステムのバディものかと思いきや、実は全てある「物/者」によって仕組まれていました。また、黒幕はアシャの勤める会社かなと思ったら、それもまた違っていたのです。
全てがAI等のシステムで管理されている訳でなく、アナログも健在なためそこが抜け道となっている部分もあります。サイバーパンクものは大好きですが、結局アナログが一番強くない?と思うことは多々ありますね。
グレイはステムにより超人的動きが出来るようになりましたが、40代ぐらいの彼には体力的限界があるんじゃないの、とちょっと突っ込みたくなりました。階段を駆け上がるところとか、心臓が...ってならないのかなって。
エロンは何故自分で試さなかったのか。映画ではたいてい発明者自身が自分で試してますから。(そして失敗してる)どこか信用していなかったのか、それこそラストで明らかになる黒幕の判断によるのか。いずれにせよ、若くてキレイ系だけれどオタクっぽい彼では体力的に無理、格闘なんて尚更、だったのでしょうかねぇ?
ストーリーは明快、全てがラストで明かされます。約1時間半と長くはなく、テンポも良いので一気に観ることが出来ます。
ステムがシャットダウンされようとした際、助けを求めた凄腕ハッカーのジェイミー。彼女は廃墟のようなアパートにおり、その周りにはVR世界に数週間も浸り現実逃避する人物達がいます。ジェイミーは自分の名前じゃないし、性別も訊くなと言う、ハードな人です。この人のスピンオフが観たいですね。
そしてラストにはタイトル回収されますが、アップグレードとは人類のアップグレードではなかったのです。近年の近未来ものは大概この方向でストーリーが締めくくられてますしね。恐らくは避けられない結末なのでしょう。
それにしたって、グレイとステムのバディ感は良かったんです。だから残念!
フィクスの手下のやられ方がグロいのでご注意願います。ホラー映画の監督だから仕方ないですね。
因みに私は「ソウ」シリーズを観ていません。




































