Hikachan115’s diary

白いねこヒカちゃんが好きなことを呟きます。主に映画や本、ゲーム、マンガなどです。小難しい考察はせず楽しむのが主義です。

映画 「ウォーフェア戦地最前線」 臨場感と逃げ場のない閉塞感ーメンタル強めの方におすすめーあなたはこの95分間を耐えられるか 【ネタバレあり】


メンタル強めと書いたのは、確かに「プライベートライアン」の冒頭を思わせるシーンがあるけれど、キツイのはビジュアルではなくサウンドだと言っておきます。

 

事実に基づいたとされるストーリー。2006年、イラクのラマディはアルカイダの活動が激しい地域。そこへ監視に送られた8人からなる特殊部隊の小隊アルファ1はアルカイダに察知され攻撃される。安全のため撤退しようとしたところ、思わぬ事態が発生ー勿論、このような現場では想定内であったとしてもー重症者と死者が出てしまう。
援護の小隊も送られ、負傷者のためにとにかくその場から逃れようとする状況が淡々とーこの表現が正しいかは疑問だけれどー描かれる。

 

ほぼリアルタイムでストーリーは進みます。小隊はアルカイダメンバーの動きを監視しており、指示待ち状態。この緊張感が40分ほど続きます。とにかく息遣いが生々しい。因みに、作品を間違えたかと思うようなオープニングから一転なので驚きます。(どちらかと言えば「合ってた、よかった」と安堵に近かったかも)


しかし彼等の潜伏に気付かれ、手榴弾が投げ込まれられるのを発端に激しい銃撃戦が始まってしまいます。狙撃手のエリオット(「SHOGUN」で按針さん役の人)が負傷したため負傷者後送を要請。彼等を撤退させるための装甲車が送られ、乗り込もうとしたところで突然爆発。IED(即席爆破装置)が仕掛けられていました。砂埃で視界は曇り、衝撃音で聴覚も麻痺しています。通信兵のレイは狙撃手のエリオットと主席兵曹が重傷を負っているのを、また通訳のイラク軍兵士ファリドは無残にも亡くなっているのに気付きます。もう一人のイラク兵士通訳シダーは逃げてしまったようです。

 

エリオットの方は生死不明の状態、そしてサムはパニックを起こしひたすら叫び続けています。この二人を建物内に運び手当をするものの、とにかく傷が深すぎます。続く銃声はともかく、サムの叫び声は止まず、鎮静剤とかないの?と思ってしまいます。死んでいるかと思われたエリオットの意識が戻り、モルヒネを打ってくれと頼みます。あったんかい!ここで動転してモルヒネを自分に打ちかけてしまうドジっ子発生(涙)。

 

危うくモルヒネを自分に打ちそうになるドジっ子、多分ケリー

アルファ2隊がやってきます。なんかもう、心強い。銃撃戦よりも重症者の状態になんとしてでも彼等を連れ戻さねばと本部に連絡しますが拒否されます。しかしアルファ2隊の隊長ジェイクは輸送の装甲車を派遣するよう要請しろと通信兵に強く押します。それが聞き入れられ、二つの小隊は現場を後にすることができました。

 

ジェイクがてきぱきと指示を出す

一旦は負傷者後送を拒否られるも、ジョンも頑張る!


銃撃戦の後、アルカイダ兵と市民がゆっくりと建物から出て何処かへ歩いてゆく場面で映画は終わります。その後はこのジャンルの映画にほぼお決まりの実在の小隊メンバーの紹介がエンドロールで流れます。

 

最後の一人が乗り込むまで気を許せない、左はもしかしてあのドジっ子じゃないよね?

 

最初の40分、一体何を待っているのか分からない、ただ緊張感の続く中で気が付くとそれぞれの登場人物に感情移入、と言うか、映画自体は通信兵レイの視点から描かれているようですが自分も小隊の一人みたいな感覚に陥っています。
そこからの爆発なので恐怖と共に悲しみが深く突き刺さってきます。サムの悲鳴に神経をやられそうになります。仕方ないとは言え、どうにか収まらないのか。銃声はなんとか耐えられても大の男の悲鳴は耐えられません。

 

アルファ1小隊の隊長であるエリック(「ミッドサマー」でマーク役の人、うぎゃぁ)は動転して指示が出せない状態にあり、レイは時折意識が遠のくような描写があります。解らなくもない、と思います。だからこそアルファ2隊がもの凄くマッチョに見えてきます。

 

敵の姿が見えない上に、銃撃が止まない!



一方、アルカイダ兵のメンバーの姿はラストまで見えず、撃てども撃てども反撃してくるしつこさ。考えてみれば、アメリカの方が来た訳ですから彼等としては殲滅してしまいたいのも当然なのですが。

この映画は戦争の悲惨さを伝えるものでなく、あくまで戦争体験をさせる意図で撮られたと思います。
メンタルに刺さりますのでご注意の上、ご覧ください。

 

「撃つな、子供達がいる!」って怒ってるのに、女子供を盾にしてない?って思ってしまう